―――――――何の前触れもなく、右腕に痛みが走った。

 

 

 

 

 そこから吹き上がる赤い飛沫と共に。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――う、くっ!」

 

 何かが力づくで引きちぎられるような感覚が、三途の内で起こった。



 それは鎖。

 束縛対象を繋ぎ止める首輪と己の間にある縛鎖。

 

 それが、たった今、

 

 

 ―――――――対象により、無理矢理千切り取られたのだ。

 

 

「……っな」 

 

 精霊を使役するには、真名を知り、奪い、そして術者が己の名を精霊に刻み込む必要がある。

 そして、一度この契約が為されれば、使役される側からは破棄することは出来ない。

 そもそも従僕が謀反を起こさせない為の縛りだ。

 そんな脆い鎖ではどうしようもない。

 



 だが、たった今。 




 あの精霊は力づくで己の名を三途から奪い返した。




 腕に起こった突然の裂傷は、契約を破られたその反動。

 

「………一体、何を」

 

 新たな痛みに歯を食いしばりながら、三途は数秒前の事態を高速で脳裏に反映させる。 

 何の問題も無かった。



 攻撃はまっすぐに目の前の【的】へと向かって行った。

 問題は無かった。



 後はその勢いのままに【的】に負傷、あわよくば八つ裂きにできれば。

 

 だが、異変は起きた。

 直撃のその瞬間、不意に【的】が不敵に笑みを浮かべ―――――――何かが変わった。

 

「何を? 何もしてはない。宣告通り……吾は指先一つ動かさず、貴様の先手を受け止めようとしたぞ。………したのは、コイツだ」  

 

 【的であった男】は嗤笑し、擦り寄るように纏わり付く形無き【それ】を愛でるように撫でる。

 人の形を再び取るようになった【それ】は光悦とした表情で男に腕を絡ませ、甘んじてそれを受ける。

 まるで心を奪われた―――――――まさしく虜の有様。

 

 新たな痛みの発生源となった左の二の腕を抑えながら、

  

「………彼女が、自ら契約を破壊したとでもいうのか? ありえない、そんなこと……」

「賢人の名を冠する割には理解の乏しい魔術師だ。現実をその両目で見据えろ、現に【有り得た】だろう………」

 

 男の云うことは正しい。

 確かに、これは外部からの呪詛の類による間接的な破壊ではない。

 三途の目から見て、男はそんな仕草は確かにしていなかった。

 そして、三途自身も受けた感覚はない。

 

 だが、【異例】だ。

 

 こんなことは、歴史を紐解いても記されてはいないだろう。

 

 ―――――――『精霊による契約破棄』

 

 無いことは無い。

 前者の例として、縛り付ける術者の精神衰弱及び魔力が契約を維持できなくなるほどまでに魔力が弱まるという―――――――このいずれかの条件が揃えば、反抗意識が

残る精霊は術者を殺して契約から逃れるということある。

 そして、後者は術者の死により、自動的に契約解除がなされるという例。

 

 今の三途の場合にはどちらも当てはまらない。 

 

 ならば、一体―――――――

 

 

「わからないのか。貴様には、こんな簡単なことがわからないというのか? おい、貴様…………魔術師を名乗るのなら、その知識の根底に敷かれる―――――――この

世界………【全ての世界】の根源たる法則を思い出してみろ。そして、己の愚劣を目の当たりにするがいい」

 

 男に突きつけられた言葉に、三途の思考がようやく正常な活動を起こす。

 

 世界の根源たる法則。

 思考が分析を開始。

 

 

 世界の根源―――――――それは、【色】。

 

 

 それは、【色彩概念】と呼ばれ、この世界に存在するモノ全てに各々の概念が色として魂に塗りこまれている。


 ―――――――ヒトにも。カミにも。

 

 【聖魔の両極】と名付けられた概念理論によって、その色彩がどちらにより近いかでどちらに属するのか、―――――――概念属性が決まる。

 

 聖域は青と白と緑。

 魔の領域は赤と黄。

 

 これらの原色を基にその存在の概念属性は定まるのだ。




 ………原色?




 記憶の何処かに尾を引かれたき気がし、その箇所をもう一度辿る。

 途端、思考が一時急停止し、活動が凍結(フリーズ)した。

 

「………ま、さか」

 

 衝撃が全身を突き抜ける。

 じわじわと浸透するその速度に従って、三途の両目がゆっくりと見開いていく。

  

「…………マジ、ですか?」

 

 こめかみに痛みが走る。

 脳からの現実逃避の要求だった。

 頭痛を堪えつつ、理性を振り絞って要求を突っぱねる。

 

「………とんでもない大物を当ててしまったようだね、これは」

 

 そう、確かに大物だ。

 ただし目の前のものは、

 

―――――――原色者(げんしょくしゃ)】。………大当たり〜、ってやつですかコレは」

 

 こんなくじ運いらねぇ、と夢なら覚めて欲しい気分で三途は絶望に浸った。









 ◆◆◆◆◆◆









 ―――――――『原色者』。

 

 

 概念理論によると、力において、存在においては色―――――――概念の純度に左右されると説かれている。 

 

 水色よりも藍。  

 橙よりも紅。

 

 より基に近ければ近いほど、力と存在の優位は高い方へといく。

 そして、その極点―――――――五色の元素。

 全ての色は格色系統に属し、統一される。

 統一を為すその一点の濁りのない色―――――――原色を概念として宿す存在。

 一代につき各一色しか存在しない、その五名こそ――――――― 

 

 

 

「だだっ広い世界に六人。……遭遇する確率は、それこそマンボウの子供が生き残るそれくらい低いと習ったんですが……………つくづく運に恵まれているみたいですね、

私という者は」 

 

 運は運でも強運ではなく凶運だが。

 

 概念理論。  

 何年ぶりに引っ張り出した知識だろう。

 学院で講義された覚えはあるが、基礎中の基礎というだけだったので殆んど記憶の倉庫の中で風化しかけていた。

 何しろ、覚えていても全く使う機会のないのだから。

 これが通るのは、原色者に対してのみであり、その他に対しては力の差を左右する理由にはならないのである。

 唯一の対象となる原色者は遭遇率は極低。

 

 故に三途も殆んど忘れかけていたのだが、

 

 

「……なるほど、納得です。【水色】である彼女が契約を無理矢理切るなんて、約束に誠実なカミの信条を無下にしてでも貴方に鞍替えしたのも。………私の傷の修復速度

の遅さも」

「ようやく理解したか。―――――――【紫紺】」

 

 紫紺。

 三途の概念属性だ。

 

 傷が治りが遅い要因はそこにあった。

 

 三途の【紫紺】を構成する色は赤と青。割合は4:6。



 どちらかといえば青寄りの三途は、少なからず目の前の【青の原色者】たる男の所属していると考えていい。

 

 だから、なのだ。

 青系統でいえば三途よりも遙かに上位である男に【霊質()粒子()】を全て持って行かれている為、三途の身体は外部から取り込むはずの支援である霊質粒子なしで自身の体内

の魔力のみを以ってなんとか治癒の作用を行っているのだ。 



 それだけではない。

 

 三途の概念属性は青系統。

 

 青の頂点である男に三途の中の青が服従し―――――――抑制される。

 それによって、三途の体内の魔力の巡りも通常よりも遙かに速さが落ちている。



 10分の4を占める赤の概念が三途の中にあることが、完全に魔力の巡りを止められずに済んでいる唯一の幸いだった。



 だが、それも幸いと呼ぶに及ばない。




 なぜなら、





「さて、半妖―――――――全て理解したな?」

 

 男の言葉に、三途の混戦気味の思考は水を浴びたように冷えた。

 

 そして、男の言葉の意味を三途は分析する。

 全て、とはそのまま全てのことなのだろう、と。






 『己が魔術を使えないこと』。






 

 そして、己の身体の状態。  

 この身体は今、体外の大気に含まれる霊質の支援なしの上で、辛うじて稼働している魔力で持ち堪えている。

 だが、それすら中止させて、体内の全魔力を活動させ無理に『切り札』を行使しようとすれば、傷の修復は止まり、出血を止めるに至れた身体に負担がかかり止血された

体液は再び外へ流れ出る。
いくら混血の生命力が強靭であろうと、限度を超えた出血をすれば、悠長に構えてなどいられる状態ではなくなる。

 

 即ち、この身に訪れるのは―――――――死。

 

 これ以上足掻けば、死。

 そうしなくても、死。

 

 結論から一拍の間が三途の中で置かれる。

 そして、ふう、と深く溜息をつき、

 

「………理解、しました。最悪ですね」

 

 苦笑を浮かべる三途に男もにこやかに笑う。

 

「全くだ。―――――――死ね」

 

 言葉の直後に強襲は始まった。




 蔓ように細く伸びる無数の水が―――――――三途の全身に突き刺さる。

 かつての使役していた精霊による容赦ない攻撃は、三途の足、胴、腕、肩、太股、胸を抉り刺した。

 

 

 

 

―――――――ぁ」

 

 

 

 

 小さな喘ぐような声が漏れたのが最後だった。

 

 貫かれた全ての箇所から噴き出る鮮血と共に三途の身体は宙に浮き、後方へと飛ぶ。



 力のなくなった身体は、地面に放り出され受身などなく叩き付けられた。




 うつ伏せに倒れた身体の下に紅い泉が湧いていく。









「…………よし、もういい。契約は消えた。貴様は―――――――在るべき場所へ還れ」

 

 男はそれを見届けると、精霊に元の場所に還るように命じた。

 

 精霊は頷き、しゅるん、とその周囲との水と共に収縮して、―――――――消えた。

 

 それを見ることもなく男は前方を見据える。

 起き上がる気配もない三途の姿を、しばし眺めていた男はその足を倒れる体の方へと踏み出した。

 近づく気配にも、三途の身体は少しの反応も見せず、力ない四肢は静止している。

 

「呆気なかったな、生きて帰ると豪語した割には……」

 

 見下ろす身体は応えない。

 ただ、その下に、足元に、血だまりが広がるだけだ。

 

「この程度であいつを守るなどと抜かすか………戯言を」

 

 動かなくなった女に吐き捨て、男は膝を折り屈む。

 

「まぁ、いい………あとはこの女の記憶からあいつの居場所を」

 

 頭部に手を伸ばすが、不意に動きは止まった。



 男の中で不審の感が過ぎったのだ。

 それは男の行動を踏みとどまらせ、







「妙だな………術者である女が死んだというのに……―――――――何故、結界が解けない?」







 結界の解呪の方法は二つ。

 

 張った当人である術者に解かせるか、又はその術者の死。

 後者が成されたというのに、その成果は今だ現れない。

 

 守ると言った女の執念が、尚も結界を維持させているのか。

 しかし、その考えは男を納得させるに至らなかった。

 

 何かがおかしい、と男の内で勝利の感覚が消えゆく中で、更に、

 

「………何だ?」

 

 血の領域はいつのまにか足元にまで及んでいた。

 男は止めていた手を下げ、そこに指を置く。

 しかし、指先に伝わった感触は滑りのある液体のそれではなく、

 

「……固まっている」

 

 先程流れたばかりの血が、だ。




 しかも、そこは何故か―――――――冷たかった。




 男は三途の身体から離れようとする。

 

 

 ―――――――が。 

 

 

―――――――っ、な」

 

 足が地面の固まった血に付いて離れない。 

 ここで男は初めて動揺を露にしつつも、何が起きているのかを把握しようと状況を確認する。 

 そして、目に入ったのは、血だまりから半径一メートルほどの距離にある地面だった。 



 そこには、あるはずのない霜が立っていた。

 

 男の本能が警報を鳴らす。 

 そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――捕まえた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二度と紡がれることのないはずの声がさえずるを、男の耳は確かに聞き留めた。

 

  

 同時に、足を引き裂くような痛みが男を襲う。

 見れば、

 

「っぐ、ぁっっ!?」 

 

 

 左足に突き刺さる―――――――一本の氷柱。

 それを突きたてたのは、

 

 

 

「、半妖ぉ……がっ」 

 

 燃える様な憤怒を宿した眼が見据えたのは、あちこち破れた衣服を己の真っ赤に真っ赤に染め、絶えず血を流しながらも突き刺した氷柱を握る三途の姿だった。 

 その眼は、瀕死の人間とは思えないほど生命力に満ちていた。

 

「油断、大敵………ってやつ、ですよ………ダメじゃないですか、不、用意に……近寄るからこうなるんです、よ………?」

 

 にやり、とシニカルに笑み、血塗れた口端を釣り上げる。

 

「しかし、賭けは勝ち……です」

「賭けだと………? ―――――――まさか、さっきの攻撃は……わざと受けたというのか」

「直前まで迷いましたがね………こう………す、る……以外に、私に勝ち目はありませ……ん、ので」

「勝ち目だと……? この期に及んでまだそんな減らず口を叩けるか」

 

 この女は、自分と相対している限り魔術は使えない。

 結界内にある霊質粒子は、全て男の支配下に置かれている。 まだ魔力が行使出来る状態であるとしても、魔術を発現させる為に魔力を連結させる霊質粒子がなければ、

ガソリンのないエンジンと同じだ。

 魔術を使えない魔術師など、ただの人。

 この場合、異種族との混血である目の前の女は混血を有する者全ての共通である『切り札』たる術が残されているはずだが、それもこの瀕死に近しい悪状況の中では

それも出せまい。
実行しようとすれば、勝ち目どころかその過程で傷ついた身体がその負担に耐えきれず、死に至る。

 

 敗北は決定打されているというのに、この女は尚もその口で言った。

 勝ち目、と。

 

「………なら、訊きますよ? この……貴方の足に刺さっているもの、は………何だと……思い、ます?」

 

 問われ、男は自らの足を貫き、地面に縫い付ける氷柱を見る。  

 湧き上がる疑問。

  

 そういえば、とこの氷柱の出所が不明であることに気付く。

 隠し持っていたというわけではない。

 魔術で作り出したというのもないはず。

 

 思考する男の下で、三途がくすり、と笑う。

 

「………さっき貴方がかましてくれたモノの一部、だったモノです」

―――――――、……まさか」

「ええ……ぐふ、っ………貴方が私から横取りしたあの精霊を構成していた水です。私の内部に入り込んだ時に、失敬させてもらい、ました……」

 

 途中、喉奥から込み上げた血に咽せつつ、三途は回答を述べた。

 

「言ったでしょう……賭けだったんですよ。………契約を解除されてしまったとはいえ………それなりの期間を通して概念の接触はありましたからね。………直接、私の

概念にあの精霊の概念が触れればまだどうにかなるのではないかと思いましたね………いえ、一歩間違えば死んでいましたが………そこは根性ですよ」

 

 たはは、と眉尻を下げながら笑みを漏らす三途に、男は唖然とする。




 失敗と成功の紙一重。




 上手く行くなどという可能性が限りなく低い中、僅かな希望に賭けたという無謀さ。

 一歩先を常に予測し、計画を練ることを戦術とする魔術師とは思えない行動だ。

 計画性を重視する魔術師が、僅かな希望に身を委ねるなど。

 

「貴様……それでも、魔術師かっ」

「甘いですね。三流はてめぇの計画が絶対通るなんて思って挑むから、万が一打ち破られた時にすぐに取り乱して御陀仏になりますが……………一流の魔術師はですね、

ちゃんと次をすぐに考えるんですよ………夏休みの計画と同じですよ………計画した通りにいく………ことなんて、ほ……とんど、なくて………その場その場でなんとか

やり過ごすでしょ………そんなもんですよ―――――――こんな風にね」

 

 最後の言葉が終わった直後に男は己の身体に起きている異変を察する。

 

 ―――――――氷柱が突き刺さる足全体に感覚がない。

 

 それだけに飽き足らず、逆の足にもその前兆らしきものが訪れていた。 

 目を凝らせば、ズボンの布の表面に霜が浮かんでいるのが映る。

 それが、男の中で疑問の答えを見出させる。




 流出直後にも拘らず固まっていた地面の血。

 周囲の地面に立った霜。





 

「貴様……自分の魔力を……」

「ふふっ……バレちゃいましたか………でも、もう遅いですよ」

 

 地面に伏せられていたもう片方の手が、男の右足を掴んだ。

 

 ひやり、とした冷たさ。

 まさに―――――――氷そのものの如く。

 

「やはり―――――――そういうことかっ………!」

 

 男はようやく全てを察した。

 三途の本当の目的を。

 

 三途はわざと攻撃を受けたのは、武器を得る為ではなかった。

 自身と相手を繋ぐ媒体が欲しかった。

 そして、死すれすれの重傷を負ったのも計算のうちだったのだろう。 

 自分を油断させ、ここまで誘き寄せる為の。

 

 更には、自身に残された最終手段を実行させる為に。

 

「貴様……っっ」

 

 氷のように冷えた身体。

 

 ―――――――三途は、自身の体内で、巡る魔力を冷気に変換していた。

 

 そして、冷気と化した己の魔力流を、氷柱を通して足の傷口から流し込んでいるのだ。

 傷を治癒し、命を繋ぎ止めていたはずの最後の―――――――まさに命綱を。

 

「ええ………そのまま放出しても貴方を確実に倒すどころか傷一つ負わせる事もなく無駄に終わってしまってもおかしく無いと思いましたので………ならば、内側ならば

と思いまして………ビンゴ、ですね」

「馬鹿かっ! 貴様、そんなことをすれば………死ぬぞ、半妖!」

 

 少し前まで生きて帰ると言っていた者がすることではない、と男は愕然とした。

 あのまま倒れて死を装っていれば、生き延びれた可能性はまだあった。

 なのに、目の前の女はそれを選ばず、このような捨て身に身を委ねた。

 

 治癒が働かなくなっただけが問題ではない。

 女の中では、自身の中で肉体を内側から凍てつかせる極寒零度の冷気が生み出されている。

 自分を襲う現象は女にも起こっているはず。

 恐らく、このまま行けば、凍った部分は完全に氷となり砕け散るだろう。

 それは女の方にも例外ではないはず―――――――

 

「…………先程私を殺しかけた者が、言う……っ台詞じゃないでしょう。………………余計なお世話です、どの道………貴方が原色者と言ったあたりから………最、初の

宣言は…………取り消しましたから…………」

 

 直後、三途の左足―――――――足先から足首までが陶器が割れる時のそれにようにヒビ入り、

 

 

 

「………でも、一人じゃ死にませんよ…………連れて逝きます―――――――貴方を」

 

 

 

 砕ける。

 身体の崩壊が始まったのだ。






 しかし―――――――それでも、彼女は執念と死にかけた身とは思えない程の強い光をその紫紺の瞳に宿し、氷柱を強く握り、新たな決意を宣言した。


















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